

※写真はイメージです
#FE02M 200 T 38,000円 (税別)
・メタロアッセイ鉄測定LS(ニトロソPSAP法)は、生物試料(血清・血漿・尿など)中の
鉄(Fe2+,Fe3+)をマイクロプレートリーダー(96ウェル)で迅速に定量することができます。
・本アッセイ原理は免疫抗体法ではなく、キレート定量法であるため、
検体の生物種に依存しません。
・血清、血漿、尿を検体とする場合は前処理不要です。
・キット同梱の標準試料とブランク試料の2点により校正するため、多点校正は不要です。
・毒劇物を含んでいないため、取扱、廃棄時の安全性に優れています。
※ 弊社製品マイクロアッセイ UIBC(不飽和鉄結合能)キットとの併用で、
TIBC(総鉄結合能)の測定に応用可能です。
※ 本製品は研究用キットです。診断目的には使用しないでください。
鉄は重要な構成元素として多くの酵素中に含まれています。血中の鉄はすべてトランスフェリンと結合しており、ミオグロビン、ヘモグロビンなど、鉄を必要としているグロビンタンパク質の合成のため、赤芽球や各組織へ輸送されます。酸素を輸送するタンパク質の生成には鉄は不可欠であり、その欠乏は鉄分欠乏性貧血、慢性出血性貧血、感染性の貧血を引き起こします。また、肝炎、肝硬変などでトランスフェリンの増加、高濃度の鉄が観測されます。再生不良性貧血、悪性貧血なども鉄の増加を示します。
本法はNitroso-PSAPと鉄とのキレート錯体形成による可視部の呈色を観測し鉄濃度を求めます。
トランスフェリン等の輸送タンパク質に結合している鉄を、試薬中の弱酸、変性剤により解離させ、 鉄-Nitroso-PSAP錯体を形成させます。この錯体を波長 750nm で測定することにより鉄濃度を求めることができます。
◯ 本キットでダイレクトに定量可能な試料
例:血清、血漿、尿
キット中の変性剤が鉄をタンパクから解離させ、還元剤によって還元したのち発色させます。
※EDTAを含む採血管は測定値に影響を与えるので使用しないでください。
※蓄尿をサンプルとする場合は塩酸添加による保存法を行って下さい。測定の際はpHを2 ~ 3になるよう調整してください。
◯ 酸抽出の必要な試料
例:細胞ライセートや組織ホモジネート、その他液状試料
サンプルを低pHにすることでタンパクから鉄を解離させ、上清として回収し、アッセイ検体とします。
ただし、測定できるのは以下の化学種に限ります。
・遊離鉄
・タンパク結合(配位)鉄( Protein-Fe2+、e.g.トランスフェエリン、フェリチン、メタロチオネイン)
・その他、配位結合性鉄
※EDTAを含むLysis bufferは測定値に影響を与えるので使用しないでください。
※有機鉄やヘム鉄などは酸分解を行って下さい。
◯ マイクロウエーブ法及び有機物混酸分解が必要な試料
例:EDTAなどの強固なキレート剤を含む試料、有機鉄( -C-Fe-C- 単結合している場合)、環状配位子内包鉄 (Fe-ポルフィリン等)を測定したい試料
酸抽出では解離してこない化学種を測定する場合や、強力な鉄キレート剤などの妨害物質を含むサンプルの測定に必要です。
※各分解法で有機物を分解後、pH2 ~ 3に調整し、定容した試料をアッセイ検体としてください。
(1) DIW、標準液、アッセイ検体 15 µlを96 well plateにアプライ
(2) RA 160 µlをwell添加
(3) 室温で10分間インキュベート
(4) 発色液 75 µlをwell添加
(5) 室温で5分間インキュベート
(6) 主波長750nmの吸光度を測定
(7) 以下の計算式より鉄濃度を求める
使用目的 : | 鉄(Fe2+,Fe3+)の測定 → 弊社製品マイクロアッセイ UIBC(不飽和鉄結合能)キットとの併用で、TIBC(総鉄結合能)の測定に応用可能です。 |
測定試料 : | 血清,血漿,尿,唾液,細胞ライセート,組織抽出液,植物抽出液,毛髪試料抽出液,食品抽出液,飲料水,環境水,鉱水など |
測定範囲 : | 10 ~1,000 µg/dL |
測定波長(極大波長) : | 740~760 nm (750 nm) |
測定回数 : | 200回 |
アッセイ法 : | N-PSAP法 |
特異性 : | 生物種を問いません。 |
法規制 (毒物及び劇物取締法) : | 該当なし |
共存物質の影響 : | 抱合型ビリルビン・非抱合型ビリルビン30 mg/dL 乳び500FTU ヘモグロビン 0.1 g/dL ただし、EDTAは影響を与えますので使用しないでください。 |
対応している検出機器 : | マイクロプレートリーダー、紫外可視分光光度計、比色計 ※キットに96ウェルプレートやキュベットなどは含まれておりません。 |
(1) 本キットによる管理血清の測定
図1. 鉄濃度が既知である管理血清の測定結果
(2) 本キットによるブタ肝臓中鉄濃度の測定
図2. ICP-OES法と本キットによるブタ肝臓中鉄濃度測定結果
岩渕拓也:技術情報協会(編) 微量金属分析とその前処理技術,p192-200(2015)
岩渕拓也、鈴木裕子:技術情報協会(編) 最先端バイオマーカーを用いた診断薬/診断装置開発と薬事対応(2015)
鈴木裕子, 大槻 透, 伊藤奈月, 佐藤文平, 小出和弘, 岩渕拓也, 生体鉄研究に適用できるカラーメトリーアッセイと新規なプローブの活用法, 細胞46(1), 2014.
斎藤幹彦, 堀口大吉, 喜納兼勇, 分析化学, 30, 635-639(1981)
準備中
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